遠出

State Capitol

州議会議事堂を見学に行ってきた。州都ランシング(Lansing, MI)は大学から小一時間の距離にあり、アナーバー同様人口11万人ほどの中都市。19世紀半ばにデトロイトに代わって州都となった(デトロイトは当時英国統治下にあったカナダと川を挟んで向かい合っていたため、より安全な場所に政治の中枢を移すべしという判断でそうなったらしい)。議事堂は国の歴史建造物(National Historical Landmark)に指定されており、とにかく内装がすばらしい。お陰でまたおのぼりさん状態である・・・。おもしろいことに、上下両院の議事場に加え、知事の執務室(現在は行事の時だけ使用)、かつて最高裁として使われていたという部屋(当時のまま保存されている)が同じ建物内にある。昔はミシガンの三権全てがここに集中していたという訳だ。

ロタンダ

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中央ホール(床はガラス張り。光の効果で吸い込まれるような錯覚を覚える。)

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上院議事場(議員一人ひとりに袖机があてがわれている。チョコレートの袋が置いてあったり、書類が散らばっていたり、なんだか普通のオフィスみたい・・・)

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ミシガン第二の都市

グランド・ラピッズ(Grand Rapids, MI)を訪れました。名前は知っていたものの、アナーバーと大差ない田舎町だと思い込んでいたので、ダウンタウンにそびえる高層ビルを見て若干ショック(笑)。人口は20万人弱ですが、ここがデトロイト(人口約90万人)に次ぐミシガン州第二の都市です。

グランド・ラピッズはアメリカ合衆国第38代大統領であるフォード(Gerald R. Ford)が育った町でもあり、市内に彼の生い立ちや業績を紹介するPresidential Museumがあります。入ってみたら、これが意外とおもしろい。正直言ってフォード大統領といえば、ウォーター・ゲート事件でニクソンが失脚してからカーターまでのつなぎを務めた人…程度の認識しかなかったのですが、展示された数々の資料がなかなか巧みに彼の人となりやその時代を綴っており、素人の私でも容易に当時の様子を思い浮かべることができました。働いて学資を得つつフットボール選手として名を馳せた学生時代の彼はなかなか男前。美人で朗らかな奥さんと子供4人に囲まれた私生活は、一時期幸せなアメリカの家族のシンボル的存在だったようです。大統領となってからは、政権の信頼回復に努める一方、ニクソンに恩赦を与え、世論に大きな波紋を投げかけます。この恩赦に対して政界の各方面からフォードに寄せられた手紙が展示されていましたが、中には極めて率直にこの措置を非難し失望を表明するものもあり、社会が受けた衝撃と政権が被った悪評の程がうかがえました。

ちなみに、こうしたPresidential Museums & Librariesは全米各地にあり、フーヴァー以降全ての大統領について建設されています。国立公文書館が管理しており、主に公文書館の分館として機能しているとのこと、日本で総理大臣のゆかりの地に建設される○○記念館とは大分趣きが違います。よくアメリカの公文書管理システムは発達していると聞きますが、よもや大統領ごとに建物を作ってしまうとは。フォードの場合、博物館はグランド・ラピッズですが、図書館はアナーバー(しかも、私が通うノース・キャンパス)にあります。今度立ち寄ってみようと思います。

↓精巧なホワイト・ハウスのミニアチュール。大統領執務室を覗き見中。

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グランド・ラピッズ郊外のFrederic Meijer Gardens and Sculpture Parkもちらっと見てきました。ミシガンでスーパーマーケット・チェーンを展開するMeijerの援助によって建設された巨大な彫刻公園です。いつかゆっくりピクニックしたいです。

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Bird's Eye

ボストンからミシガンに帰る日。事情により午前中は外出できなかったので、結局空港に直行、帰路デトロイトへ。離陸した時は曇天ですぐに地表が隠されてしまったのですが、デトロイトが近づくにつれ視界が晴れてきました。飛行機からこれほどじっくり地上を眺めたのは久しぶり。土地利用規制を勉強したせいか、区画割や家の配置などがいちいちおもしろく、夢中で観察してしまいました。

規則的に区画割された農地の合間に市街地(カナダ)、奥はおそらくヒューロン湖

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セント・クレア湖を渡った途端、広大なデトロイト郊外の出現

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ぞっとするほど幾何学的な宅地開発

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典型的な郊外の一戸建て住宅開発(クルドサック(袋小路)、幅広なセットバック)

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土地利用の観点から環境保全にアプローチするという米国都市計画界の試みに興味を持って都市計画を学びに来た訳ですが、空から見ると米国で議論されていることがいかにこの国特有の土地利用に既定されているかということを実感します。来る前から予期していたことであり、異なる社会構造・異なる考え方に触れて、発想の幅を広げることに意義があるのだと思ってはいますが、外国で政策を勉強し、そこから日本に役立つ何かを導き出すことの難しさを改めて感じました。

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ボストンは花曇り その3

ボストン3日目。

午前中はボストン美術館へ。事前情報通り、確かに日本をはじめアジア美術のコレクションが充実していて、「昭和」や「京都」をコンセプトにして展示を組む辺り、学芸員のこだわりが感じられました。が、事前の期待度が高かったせいか、単に私が西洋美術好きのせいか、2時間ほどで見終わってしまって少々物足りない気も。オールドマスターの絵が貴族の館よろしく壁一面に飾ってある部屋とクールベターナーマネの絵がある19世紀ヨーロッパ美術の部屋、アメリカ人肖像画家サージェントが描いた美術館の天井画などが気に入りました。良くも悪くも、美術については私の趣味は極めてはっきりしています。

午後はひたすら街歩き。一休みを兼ねて(入館料を取らない)教会に片っ端から入ってみましたが、ステンドグラスの美しい教会、壁画や聖像が見事な教会、賛美歌を練習する学生の歌声が爽やかな教会…とそれぞれに特徴があって素敵でした。締めくくりはダウンタウンの真ん中にあるトリニティ教会。礼拝の時間だけ入場無料だったので、生まれて初めて礼拝というものに参加してみました。座って説教を聴いていればいいのだとばかり思っていたら、存外これがインタラクティブ。牧師さんの呼びかけに応えて神に感謝を述べたり、賛美歌を歌ったり、隣の人と握手したり、聖壇でパンを分け与えられたりとあれこれ動きがあり、流れについていくのが大変でした…。が、まあそれはともかく、厳かな教会の空間は落ち着いた気分になりたい時には最適です。特に信じる宗教は持たない私ですが、教会が醸し出す何か大きなものに包まれているという感覚は、やはり人を安心させるのかもしれません。今度はアナーバーの教会にも行ってみようと思います。

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最後は例によって高層ビルの上の展望台へ。バカと煙はなんとやら…ですが、アメリカの街は高いところから見下ろすとそれぞれに特徴があり、日本で同じことをするよりも楽しめます。南側は旅行ガイドの地図に「この辺は歩かないように」と書かれていたサウスエンド地区。黒人やヒスパニックの居住者の割合が高く、あまり治安がよくないとされているようですが、上から眺めると高級住宅街バックベイ地区そっくりのレンガ造り中層住宅が並んでいるのが分かります(左がバックベイ、右がサウスエンド)。元々はサウスエンドも高級住宅街で、元の住人が川沿いのバックベイに移住するにつれて、黒人やヒスパニックがサウスエンドに住み着いたのだそうです。よくアメリカは人種のるつぼ(melting pot)というけれど、実際のところは全然溶け合っていない…。人種の偏在があってこそ生まれる魅力的な地域もあるので必ずしもmelting potが理想形だとは思いませんが、似たような住環境にあっても明確に人種や階層の区別が出来上がっている(そしてやはり差別意識や貧困・犯罪と結びついている)ということは少々ショッキングでした。

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ボストンは花曇り その2

ボストン2日目。前日に引き続き、今度はハーバード大学の隣のマサチューセッツ工科大学(MIT)を案内してもらいます。こちらはハーバードに比べるといかにも普通の学校で、やや味気ない校舎が並んでいます。ただし、写真の建物は際立って異色。広角レンズの歪みのせいでわかりにくいですが、中途半端な角度の建物を寄せ集めたような造りで、内部にはパトカーやら牛の模型やら風変わりなオブジェが点在しています。私の学部の建物も内部はかなりヘンテコですが、外観は普通。うーむ、ヘンテコ度もボストンの大学には敵わないようです(笑)

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昼間はこれまた知人に付き合ってもらって市内を見て回り、夜は久々に都会の娯楽、バレエを見にいきました。舞台に近い席で鑑賞するのはほぼ一年ぶり。趣のある劇場(Wang Theater)の雰囲気に胸がいっぱいになります(←とにかく劇場という空間が好き)。偶然にも主演ダンサーは日本人、倉永美沙さん。やはり西洋人との体格の違いが若干不利に働いている気がするものの、正確で堂々たる演技、何より笑顔が素敵でした。彼女は確か20代半ばぐらいのはず。しっかり自分の力で道を切り開いている姿に背筋の伸びる思いでした。…ところで、ボストン・バレエのダンサー紹介を見て驚いたのですが、なんと主席ダンサーに米国出身者が一人もいません(アルゼンチン、キューバ、コロンビア、ウクライナ、ロシア、フランス)。元々アメリカのバレエはソ連など海外からやってきたダンサーや指導者によって発展した部分が大きく、近年中南米出身者の割合が増えている…ことは一応知っていましたが、さすがアメリカ、舞台芸術に関しては全く国籍は関係ないようです。

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ボストンは花曇り その1

過去の日記を書くというのは変なものですが、書くようなことがある時というのは得てして時間がありません。ということで、先週末から3泊4日のボストン旅行覚書です。

5月1日、ボストン(Boston, MA)へ。元々一度は行ってみたかった街ですが、目的の半分は近々日本に帰国する知人に会うことです。行きの飛行機ではインド人エンジニアのおじさんと隣り合わせ、豚インフルエンザと人間の運命に関する講釈に若干くたびれつつ、インド訛りの英語が7割ぐらいは聞き取れたことにちょっと嬉しくなりました。

最初の訪問先はハーバード大学。知人(日本の同僚)の流暢な解説を聞きながら、ビジネス・スクール、ケネディ・スクール、図書館、ロー・スクール、デザイン・スクール…と、一通りキャンパスを見て回りました。渡米してからいくつか大学のキャンパスを見てきましたが、さすがに超名門はスケールが違います。ビジネス・スクールはその一帯だけで一つのキャンパスを構成できるほどの建物が立ち並び、しかも一つ一つが非常にゴージャスできれい!(学費も高いのでしょうが)卒業生が多額の寄付をしているのでしょう。全世界最大の大学図書館(写真)も、過去の戦争で亡くなった学生を追悼するための教会も、皆学問の府の威厳や歴史の重みを感じさせて圧巻。ハーバードはこの建物で学ぶこと自体が一つの価値になりうる大学だなと思いました。ミシガンも悪くないですが、建物が総じて平べったいため、若干重厚さに欠ける気はします。よくも悪くもアメリカらしいのかもしれません。

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歩きながら、案内してくれた人と、留学生活の中で学んだこと、自分の変わった点、変わらない点などをぽつぽつと語り合いました。地に足の着いた先方の自己分析を聞いて、しばらく忘れていた冷静さを思い出します。渡米してからこの方、どうにかして「成長」しなければという焦りと十分に自己表現できないもどかしさから、小さな成果を過大にPRしてみたり妙に卑屈になってみたり、我ながらみっともないなと思っていたのですが、他人の目を気にするより前に着実に自分のできることをやり抜いていくことが大切(それが根拠のある自信、他人からの信頼につながる)という当たり前のことを改めて認識しました。

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シカゴ美術館

今週は学期の中休みです。という訳で、休み前のレポート&テストにおける苦い記憶はひとまず封じ込めることにして、大都会シカゴへ遊びに行ってきました。実質二日半の滞在、久しぶりの美術館がとりわけ楽しかったので、以下その話です。

Art Institute of Chicago(シカゴ美術館)といえば、全米三大美術館の一つ。教科書で見たことのある絵がぞくぞく現れて圧倒されました。スーラの「グランド・ジャットの日曜日」等印象派のコレクションが有名なようですが、自分の好きな画家(エル・グレコ、クールベ、マネ他)の絵もたくさんあって嬉しい限り。チェコ・デル・カラヴァッジョ「復活」やターナーの「アオスタ峡谷-吹雪、雪崩、雷」が一際印象的でした。前者はいわゆるカラヴァッジョ(リアリズムで有名なイタリア人画家)だと思っていたら、カラヴァッジョの影響を受けた別人らしいです。縦3~4mはありそうな大作。ドラマチックな光と影、生き生きした人物の表情と動き。絵の中の天使に射すくめられるような心地がしました。後者は私の最愛の画家の一人なので、思いがけず出会えた感動で胸いっぱい(笑)。こちらもドラマチックな光と影(→私の好きな絵の共通点)、画面いっぱいに充満する水と空気の質感。昔、印刷物を見て想像したよりも小さな絵でしたが、その場の風の音や匂いすら感じさせるような見事な筆致に改めて驚嘆しました。

絵画以外では、マイセン、デルフトなどの陶磁器のコレクションが印象的でした。非常に手の込んだ食器や置物の数々から職人の心意気や創作の楽しみが伝わってきて、日頃さほど興味のないカテゴリーですが、思いの外目を引かれました。また、ユーサフ・カーシュの写真も見事でした。ウィンストン・チャーチル、アインシュタイン、カストロ、ネルー、インディラ・ガンディー、ジョージア・オキーフ、マイヤ・プリセツカヤ等々、ずらりと並んだ20世紀を代表する著名人のポートレート。そのどれもが一人ひとりの人格を浮き彫りにしているようで、写真の力を感じました。

…すっかりただの観光話と化していますが、美術はやはり私にとって大事な栄養の一つ。渡米以来何か足りなかったものが満たされるようで幸せな3時間でした。これを糧に、残りの休暇は宿題を頑張ろうと思います。

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Auto Show

またまたInternational Center主催のツアーで北米国際オートショーに行ってきました。会場はデトロイトのコンベンションセンター。不況の影響で例年に比べると規模が小さいとのことですが、この手のイベントに初めて来る者にとっては十分華やかでした。新型プリウスもしっかり拝んできました。(ただし、"モータースポーツなくしては、もはやホンダではない"というような本田宗一郎さんの言葉?が掲げられているのを見た時は、ホンダがF1から撤退するという先日のニュースを思い出してちょっと切なくなりました…)

我ながら残念だったのは、基礎知識がなさすぎて何を見てもどうも感動が薄いこと。昨年は何かと自動車に縁のある年だったので(仕事で車のプロからいろいろ教えてもらった、自動車会社の人や自動車好きの人から話を聞く機会があった、○年ぶりに自動車を運転した、なぜかミシガンに来てしまった等々)、これを機に少しは自動車と近づいてみたいと思っていたのですが、まだまだ道は険しそう。とりあえず今日の私的観察です(↓)

柔和な笑みで賞 / ガチャピンお昼寝で賞

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喜色満面で賞 / ふくれっ面で賞

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目つきが鋭いで賞 / きみはパンダで賞

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ワシントン

週末、ワシントンD.C.に行ってきました。たくさんの人に会って様々なことを考えさせられて、とても楽しかった。自分の頭がいかに鈍っているかひしひし感じさせられてショックでしたが、そういうショックを感じさせてくれる人がいるということが幸せだと思いました。

木曜に試験があるので続きはまた後日。

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ロックの殿堂

International Center主催のツアーで、お隣の州クリーブランド(Cleveland, OH)のRock and Roll Hall of Fame and Museumを訪問。Hall of FameやInducteesの意味を帰宅するまで理解していませんでしたが(「殿堂」「新メンバー」ですね…)、素人でも楽しめる展示満載で予想以上におもしろかったです。数々のステージ衣装はデザインそのものが見応えありですが、ミュージシャン本人の体格を彷彿させて楽しみ2倍。Madonnaは大変足が長く、Elton Johnは大変大柄でした。楽器の発達についての展示もあり、Les Paulがエレキギターの生みの親の名前だということを初めて知りました(永らく単にギターの機種の名前だと思ってました)。

幅広い年代層の観客を横目に見つつ、今更ながらロックは単なる若者文化ではなく、アメリカの音楽史にとって欠くことのできない一部なんだな、と実感。鑑賞後エリー湖畔を散歩しつつ、洋楽に熱中した高校時代を懐かしく思い出しました。

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Expanded Horizon その3

ピッツバーグ、もう少しだけ続きます。

3日目午前中は山で芝刈り…ではなくて、遊歩道のゴミ拾いや枝打ちといったコミュニティサービスに参加。Student Conservation Associationという環境保全活動の機会を学生に提供しているNPO(全米にいくつかオフィスがあるらしい)があって、ピッツバーグ近辺ではカーネギー・メロン大学(Carnegie Mellon University, CMU)の学生が中心に活動しているとのことです。近辺の山ではジャパニーズ・ノックなんたらという外来種がはびこって問題になっているそうで、「そのジャパニーズをひっこ抜いて」と言われてはちょっと複雑。午後は少し時間があったのでピッツバーグ大学(University of Pittsburgh)やCMUのあるオークランド地区へ。ピッツバーグ大学には荘重なゴシックの建築物が多く、キャンパスを歩いているだけで幸せ気分でした。

最後の夜は野球観戦。地元Piratesの相手はAstrosHouston, TX)で、思いがけない松井稼頭央選手の登場に私は一人興奮。実はプロ野球ってあまり好きではない(無駄に長い気がする)のですが、とりあえず何事も経験と思ってやってきた今回の試合。驚いたのは、試合開始・終了時になんの挨拶もないことと、試合終了後にロックバンドの演奏が延々一時間半も続いたことです。バンド目当ての観客の方が多かったようで、試合開始時に5割ほどしかうまっていなかった客席が終了後はぎっしり。もう少し音が控えめだったらよかったのになー。

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ところで、今回の旅行の一番の収穫は、ひょっとしたらクラスメイトと仲良くなれたことかもしれません。元々話しやすかった中国人とはもちろん、何人かのネイティブの学生とも大分打ち解けて話ができました。ただ、ネイティブの学生で話が出来る相手は、日本に多少なりとも縁がある人(日本で英会話講師をしていたとか、兄弟が日本人と結婚したとか、村上春樹が好きとか)か、しばらく海外で暮らしたことがあるという人がほとんど。全く話が続かない人も結構いて、おそらく彼らの頭の中では日本人=異星人なんだろうな…と感じました。おかしかったのが同室だった中国人Xちゃんの発言。中国人留学生の中では一番英語に苦労している彼女が「これでも私、ついこの間(大学時代)までは独立した人間だった。それなのに今はどう?何をするにもY(彼女の同居人、同じく中国人)についていくだけ!」と自嘲気味に言うのを聞いて、ああ、彼女も自分が自分らしく振舞えないことに対する苛立ちと闘っているんだな、となんだかとても共感を覚えました。頑張ろうね、お互い。

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Expanded Horizon その2

ようやく金曜日…。さて、ピッツバーグ旅行の続きです。

到着した翌日(現地滞在1日目)午前中はバスツアー。近隣の宅地開発や工場跡地再開発の様子などを見学しました。午後は複数のグループに分かれてUPSAがアレンジしたイベントに参加。私はダウンタウンの再開発に取り組むPittsburgh Cultural TrustというNPOを訪問しました。この団体は、音楽やダンスの公演、美術展、ワークショップなど様々な文化活動を主催する一方で街区デザインや不動産開発も手がけており、一度は衰退したピッツバーグの中心街を文化地区として甦らせる上で大きな役割を果たしています。もらった年報を見たところ、三大収入はPresentation(38.7%)、Rent(18.9%)、Gifts and Grants(17.1%)で総額約40億円。Rentが入っているところがおもしろいと思いました。

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2日目も同じくUPSAのイベント。午前中はAllegheny County Economic Developmentというこの地域専門の不動産会社兼コンサルのような会社を訪問しました。久々に見たスーツ姿のビジネスマンたちは颯爽としてなんだかやたらとカッコいい。プレゼンの後、ピッツバーグ郊外で彼らの手がけた再開発地区(かつては製鉄関連施設が存在し有害物質に汚染された、いわゆるブラウンフィールド)を案内してもらいました。EPAとの交渉の結果、一部の地区はremediationのレベルが低い(汚染が完全に除去されていない)とかなんとかいう話が出てきたので、交渉とはどういう意味か等々もう少し詳しく聞きたかったのですが、とっさに言葉がまとまらず断念。スタッフと他の学生の楽しげなやり取りを見て、非常に悔しく思いました…。

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午後はNine Mile Run Watershed Associationという団体の案内で近郊の自然再生地区を散策。流域の植生も復元したものだとのことで、枯れ木もあれば毒草もあり。日本でいうところの多自然型川づくりでしょうか。カーネギー・メロン大学で行われていたプロジェクトが発端ということで、大学院で環境教育を専攻している学生がインターンをしていました。

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ピッツバーグはUS Steelの本拠地で、私が小中学生の頃は鉄鋼の街と習いました。日本その他の製鉄業に押され一度は衰退したものの、公害対策と都市再生に成功して今や全米で最も住みやすい都市の一つ(アナーバーも「全米で最も住みやすい」らしいので、この呼び方あまり当てにしてませんが…)。人口30万人強。都会過ぎず田舎過ぎず、バス路線発達。ダウンタウンが二つの川の合流地点に位置し、対岸からの眺めは「全米の都市の中で2番目にすばらしい」(バスツアーのおじさん談。1番目は不明。)。という訳で、アメリカに来る前からなんとなく気に入っていた街でした。

そして、実際に見て、この街が好きだと思った理由がもう一つ。うまく言葉にならないのですが、自分たちの住む場所を自分たちの手で変えていこうとする人々の意気込みとでもいうのでしょうか。訪問先の団体の人たちもタクシーの運転手も皆がピッツバーグの衰退と再生の歴史に触れ、この地域に強い愛着を持っていることが伺えました。道端の失業者や手付かずの街区の姿は他都市と変わらず、全てのプロジェクトがうまくいっているとも限りません。でも、自分たちの力で環境は変えていくことができる、そういうシンプルな希望を持たせてくれる街でした。

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Expanded Horizon

17~21日の間、ピッツバーグ(Pittsburgh, PA)に行ってきました。私の所属するプログラムの学生組織UPSA(Urban Planning Student Association)が主体となって毎年企画している近隣都市へのツアー、その名はExpanded Horizon。今学期に登録しているコースの一つで、一種のフィールドワークです。4泊5日$160の安上がり旅行だけあって、ベッド2つの部屋に学生4人の割り当てというプライバシーのかけらもない生活でしたが、様々な人に会い様々なものを見て、とても楽しかった。アメリカに来る前から私はきっとピッツバーグが好きになると思っていたけれど、予想通りでした。

宿題があるので詳細はまた改めて。

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Detroit再訪

学部の新入生向けデトロイトツアーに行ってきました。

最初に目前に現れたのは、かつて映画館だったというFisher Buildingの威容。内装が豪華で、この街が賑わっていた時代を彷彿させます。片やダウンタウンの周辺部では、整然とした高級住宅街と貧困層が住む地域がモザイクのように入り組み、強烈な対比をなしています。コミュニティを再生すべく、市当局やNPOが様々なハウジング・プログラムを組んでいるそうです。家々の合間に現れるのは、変なアート?が集まる公園、騒がしく雑然としたマーケット、無人になって荒れ果てたビル等々、これまた印象的な光景の数々。そして、GM本社を核とするダウンタウンの中心部は眩しい別世界です。締めくくりは前回遠目に見たセントラル・ステーション跡。これだけは壊さず保存しておいた方がよいのではないかと思うほど雰囲気のある廃墟でした。

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一ヶ月前に来た時は、とにかく危険なところに踏み込んだらまずいという気持ちが強かったのですが、バスの車内からゆっくり周囲を見渡す機会に恵まれて、今回はもう少しじっくりと街並みを眺めることができました。よく見れば、ここはおもしろい所です。荒んだ街だけれど死んでいる訳ではない。オリエンテーションの時に聞いた「デトロイト・メトロ出身の人々は、自分たちの街をなんとかして生き返らせたいというある種非合理的なほどの強い思いを抱いている。」という言葉が思い出されました。そういう仕事をしたくて都市計画を学ぼうと思った訳ではありませんが、この国で都市計画という学問がいまだそれなりの存在感を持っている理由が少しわかったような気がしました。

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Detroitの苦闘

知人の車でDetroit日帰り旅行に行ってきました。全米最悪の治安という話を耳にしてあまり近寄る気もなかったのですが、行ってみたら中心部の高層ビルと周辺部の廃墟ビルの対比が印象的で、アメリカ社会の格差、都市再生の苦悩を目の当たりにした気分でした。

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(↓一部拡大)

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あなたに見ゆるはミシガン海?

International Centerが主催するday tripに参加。ミシガン州西端のGrand Havenに行ってきました。

ミシガン湖…というか、これは海でしょう…。

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渡米後初めて写真の絵葉書が店に並んでいるのを見つけたのですが、ほとんど全部この灯台の写真。他に名所はないのか、ミシガン州!…まあいいや、自分だけの風景を探す楽しみができようというものです。

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